先日、認知療法学会における発表について、簡単に書かせてもらいました。
今回の発表にて行った思索的な内容を、ポスターにて発表するということの難しさを感じました。
ある知人が、「玉井が取り組んでいる実証的な部分とのバランスを知っていれば分かるかもしれないけど、そうでないと、この発表は偏って取られたり、理解してもらい難いよね。」・・・然り。
「これは」、とおもった瞬間に、それがとらわれになっていくことを体験しました。
加えて、昨日は日本新臨床学会にて、発表をさせてもらいました。
被虐待事例から観察される,衝動の生じるところ
-クライエントの内的世界と外的現実世界の「乗りかえ」に着目することの有効性-
被虐待者に対するの心理療法、トラウマ治療の経過を報告しながら、私にとって関心のあった「衝動って何だ!」ということについて検討を深めたく、衝動がどの様に生じていくのか、拒絶するものと曖昧なものとの関係性の検討を深めたいと発表しましたが、その部分は取り上げられず終わりました。
しかし、発表をさせてもらうことで、思い込みが見つけられたり、自分の不勉強な部分がよく分かったりと恥ずかしいことは沢山ありますし、関心のあったLemppの概念についての理解が深まったことも合わせて、沢山の勉強をさせてもらいます。
参加いただいた先生方、ご意見を頂いた先生方、また、ご自身の取組みを共有頂いた先生方に感謝です。
臨床を続けながら、日常とは異なった形で沢山の方々に自分の振り返りや考えを表現させて頂く機会を得て、その体験からまた沢山学びを続けて、もう一歩,もう一歩とより良い臨床のために研鑽をしていきたいと考えています。