愛着障害のある方は、好きな人とずっと一緒にいたいのに、過剰に甘えすぎて相手の負担となってしまったり、逆に反抗したり冷たすぎる態度をとってしまい関係がうまくいかなくなることが多いようです。
それはなぜでしょうか・・・。愛着障害とは乳幼児期に保護者との安定した愛着を築けなかったことで引き起こされる障害です。
例えば赤ちゃんはお腹が空いたり、おむつが濡れると泣いて知らせます。しかし、長期に渡ってその欲求が満たされないと人を信じることを諦めてしまうなどの社会的関係性の障害を残すこととなるのです。その症状として、子どもの場合は人間関係・コミュニケーションの苦手さ、衝動性や破壊的な行動、自尊心や尊敬心などの欠如がみられます。この問題を抱えたまま大人になってしまった方々の生き辛さは想像を絶します。
その愛着障害の改善に必要なものは“安全基地”です。
家庭が危険地帯(DV・虐待など)であった場合、いつも緊張状態にある自分を押し殺すしか手段がありませんでした。そんな子ども時代を経験した心を和らげてくれるものが“安全基地”なのです。全てを受け止めてくれるホッとできる場所。自分が自分のままでいいと思わせてくれる場所です。
自分やパートナーが愛着障害を抱えていると分かったら、事実を2人で受け入れ一緒に克服してください。自分や家族、社会に対して否定的な捉え方をしてきた心を認め、癒し、自己肯定感を取り戻してほしいのです。そして今まで感じていた生き辛さを少しでも生きやすくなったと感じていただきたいのです。
2人でこの困難を分かち合い歩み続けることができたなら、きっと恋愛も結婚も可能なこととなるでしょう。
恋愛・結婚を諦めるのではなく、スタートはあなたの苦しみや寂しさを話す勇気です。そのお話をお聴かせください。ゆがんでしまった認知と向き合い、新しい自分に出会いましょう。