私は過去に随分と長い間、嗜癖問題、つまり依存症の回復援助に取り組み、学んできた。
ふと、このことについて考える機会があったので書いておく。
依存症とは、空っぽな内側を満たそうとする必死の行動であり、それがないと耐えられないもののように感じるものに突き動かされ、本当の自分が求めているものを得られない状態に陥っていることである。
その痛々しいまでの求めてしまう行動を、”渇望”とも呼ぶ。
しかし、依存することで獲得して内側を満たしたと思ったものは、すぐにこぼれ落ち、決してその空っぽな内側を満たすことがない。
過去の生育、様々な経験において、健全に自らを認められ、受け入れられ、満たされた感覚を持つ人は幸いである。しかし、過去にそのような経験が少なくとも、あるいは記憶になくとも、改めてそれを満たしていくことが出来ることは、決して楽なことではないが、多くの回復者の人たちの存在が語っている。
認知行動療法やその他の心理療法においても、その人が何を満たされてこなかったのか、どの様に自分を満たそうとして依存的な行動に走ってしまうのか、より馴染んだ依存行動を取ってしまいがちな自分を止め、それに代わっていくもの探しと対策、内側を満たしていく感覚を育てるべく、継続的に取り組んでいる。
ホームページを見ていただいて、ありがとうございます。 趣を変えました。 今後も、様々な情報や日々に感じることの発信を、少し定期的に(どの程度定期的かは見ていてください)続けたいと考えています。
今日は円環日食でした。雲の合間というか、雲越しに見ることが出来ました。 地球、月、太陽と一直線上に並ぶなんて、自然も時々面白い演出をしてくれますね。