よく見られる問題
[2012年11月05日]
境界性パーソナリティ障害(BPD)の人が直面することの多い問題は、
・ 情動の調節不全
・ 対人関係の調節不全
・ 自己の調節不全
・ 行動の調節不全
・ 認知の調節不全
などがあげられます。流れとしてまとめてみると、
ある出来事や状況に直面した際に
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怒りや悲しみなどの感情が出てきて
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その感情に圧倒されて自分自身のコントロールを保つことが出来ず
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人の助けを借りて何とかしようとはするのだが
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感情的になっているが故に人との関係がうまく行かなくなり、適切なサポートを受けられず
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人が自分を敬遠するかのような気配を感じて不安になる
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自分がどうすればよいのか分からなくなり
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自殺関連行動とかの衝動的な自分でも手に負えないような自己破壊行動に走ってしまう
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そして、そんな自分に対してボーッとしてしまってよく分からなくなってしまう
というようなものです。
このような状態を見てみると、このような方がいかに困った状況が繰り返されていて対処のしようがないところをぐるぐる周り、どうしようもなくなってしまっているのか、想像に難くありません。また、このような状態にいる人に対して、周囲の人も悩まされます。何とかしてあげたくてもその要求は高く、少しでも気に入らないことがあると援助を拒否し、こちらを責め立ててくるからです。
少し、境界性パーソナリティ障害について説明していきます。