ここでは、お客様からよくいただくお問い合わせと回答をご紹介します。
カウンセリングはどのようなときに利用するのですか?
カウンセリングは自分の気持ちがスッキリしていないときに利用します。
例えば、
勉強がはかどらないとき、
新しい仕事に不安があるとき、
誰かとの関係について思うことがあるとき、
自分の長所を伸ばしたいとき、
自分のやりたいことを探したいとき、
夫婦関係をもっと良くしたいとき、
子どもの褒め方を学びたいとき、
迷うことがあるとき、
自分に自信をつけたいとき、
恋人をつくりたいとき、
お金の遣い方を考えたいとき、
といったごく日常の場面において、自分だけではわからなかったり決めかねていることを、
カウンセリングではカウンセラーがパートナーとして一緒に考えていきます。
また、
自分の性格を変えたい、
学校の友達と仲良くなりたい、
上司との距離をうまく保ちたい、
転職を考えたい、
うつ病の知人をうまくサポートしたい、
子どもの引きこもりをなんとかしたい、
自分の病気を理解したい、
親との関係を整理したい、
夫婦関係を改善したい、
離婚したいと思っているが…、
不倫がやめられない、
兄弟でもめごとがある、
といった相談でもカウンセリングをご利用いただけます。
カウンセリングを利用したことがないので不安です。
カウンセリングを初めて利用される方は、みなさん同じように不安を持たれています。
「カウンセリングを利用するなんて恥ずかしい」
「自分はおかしいんじゃないか…」
「自己解決できないなんて弱い人間なんじゃないか…」
「悩みを話して笑われたらどうしよう…」
「カウンセラーに何を言われるんだろう…」
「話してどうにかなるものなの?」
「何度も行かなきゃいけないのかなぁ…」
このような不安を持つことはとても自然なことです。
当カウンセリングセンターでは、そういった不安のひとつひとつを解消できるようホームページにて情報公開をしていますが、それでも全ては解消できないと思っています。
そうした場合に、まずはカウンセリングを予約しなくても、当カウンセリングセンターにお電話をかけてみてください。
電話で受け付けの雰囲気や対応を確認したり、それでもまだなにか気になることがあれば、メールでお問い合わせいただければと思います。
また無理にカウンセリングを利用するものでもありませんので、必要だと思ったときにご予約ください。
カウンセリングは、何回くらい利用すればいいものなのでしょうか...
カウンセリングの利用回数は人によって様々で、1回で終わることもあれば、1週間に1回来られる方もいます。
また半年に1回、3年に1回といった利用をされている方もいます。
継続的な相談の仕方もそれぞれですが、まずは初回のご相談いただいた際に、カウンセラーに何回くらい利用すればいいのか聞いてみてください。2回目以降のカウンセリングも、相談者の意思により継続するか否かを決めることが出来ますので、回数が必要だったとしても必ず利用しなくてはならない、というわけではありませんのでご安心ください。
ただ、例えば10年以上もずっと悩み続けていることを、1回のカウンセリングで解決することはまずありません。
男性恐怖性なので電話をかけることができません。
カウンセリングの予約受付スタッフには男女います。そのため電話でのご予約であれば男性が出てしまう場合があります。
男性が苦手な方はメールでのご予約も受け付けていますので、こちらからご予約ください。
また、当日男性受付スタッフと会いたくないという方は、その旨ご連絡いただければそのように配慮させていただきます。
無料でカウンセリングは利用できますか?
申し訳ありません。当カウンセリングセンターでは、全て有料のカウンセリングとなっております。
ただ、別組織ではありますが,当社と関連している組織であるNPO東京メンタルヘルス・スクエアでは、無料電話相談「こころのホットライン」を行っております。電話番号やスケジュールなど詳しくはホームページをご覧ください。
複数名でカウンセリングを利用することはできますか?
はい、できます。
当カウンセリングセンターでは、カップルでご来室いただいて相談されるカップルカウンセリングや、ご夫婦で来られて、初めはご主人が話し、入れ替わって奥様が話し、最後に二人で話す、といった夫婦カウンセリング、ほかにも家族(ご主人、奥様、おじいちゃん、おばあちゃん、子ども)でご来室いただいて、全員で話し合うといった家族カウンセリングもご利用いただきます。
また職場の上司と一緒に、友達と一緒にという方もたくさんいらっしゃいます。
相談する方の人数は特に制限がなく、50分や100分といった時間をどのように使うかは相談者が決めることができます。人数によって料金が変わることはありませんので、ご安心ください。
医療機関との違いを教えてください。
一番の違いは、医療機関は病気の診断とお薬の処方ができますが、当カウンセリングセンターのような相談室では、医師ではなくカウンセラーが対応していますのでそれができません。また、相談室では健康保険や社会保険が適用されませんので注意する必要があります。(各種割引はこちら)
心療内科やメンタルクリニック、精神科などの医療機関では、心理検査をしたり、主治医の先生が話を聞きながら、基本的にはお薬を処方して症状の改善に努めることをしています。
一方で当相談室では、基本的には50分の相談時間を設け、相談者の悩みを解決に向けてサポートしていきます。もちろんカウンセラーは精神疾患等の知識も持ち合わせているため、相談者がカウンセリングを利用できる状態でなければ、適切な医療機関につなげることもあります。更には医療機関から、医学的治療と並行して心理カウンセリングの必要がありということで、連携を依頼されることもあり、その場合には情報を確認させていただいたうえでお受けしております。
また当カウンセリングセンターでは、医療を必要としない方も多くカウンセリングを利用されています。例えば「夫婦関係を改善したい」「恋人が結婚に無関心なのでどうすればいいか」「部下をどう育てればいいか教えてほしい」「大事な演奏会の前にとても緊張してしまうので改善したい」など、日常生活における相談でご利用いただいております。
医療機関 | 東京メンタルヘルス・ カウンセリングセンター |
|
相談方法 | 対面 | 対面、電話、メール、 スカイプ、訪問 |
予約 | 必要 2週間~3ヶ月先が多い |
必要 当日~ |
時間 | 5分~20分程度 | 30分、50分~ |
主な対応 | 症状の改善 |
自己理解・洞察の深化 心理教育と心理療法 対人関係改善 |
心理検査 | 可 | 可 |
病気の診断 | 可 | 不可 |
お薬の処方 | 可 | 不可 |
保険 | 可 | 不可 |
国民健康保険(社会保険)は使えますか?
相談内容を秘密にしていただけるのでしょうか。
カウンセリングで扱うのは、人間関係の悩みから、いじめや不登校、職場の悩み、離婚相談まで多岐にわたりますが、こうしたことはすべてプライバシーにかかわる問題です。
秘密が守られるだろうかとご心配になる気持ちはよくわかりますが、クライアントの秘密が守られることがいかに重要かは、カウンセラー自身が一番よく心得ています。
それは、心に秘めた言いづらいこと、恥ずかしいこと、あるいは隠しておきたい悩みを扱うのが、カウンセリングだからです。クライアントから信頼を得られて初めて、我々は仕事ができるのです。言葉を換えていえば、秘密保持ができなければ、カウンセリングの仕事はできません。
ですから、ご心配になる必要は少しもありません。もしご心配が消えないようでしたらカウンセラーに直接秘密保持の確認を行ってください。
また東京メンタルヘルスは、第三者機関である日本情報処理開発協会(JIPDEC)よりプライバシーマーク認定を受けており、個人情報の取り扱いには常に高い意識を持ち続けています。
どういう資格を持った方がカウンセラーになっているのでしょうか...
フランスでは1989年にサイコロジストに関する法律が制定され、資格に関しての規定があります。また、アメリカでは州によってですが、フランスと同様に、法律があります。このように欧米の事情はかなり進んでいます。
日本でも、2015年秋に心理師法案が成立し、カウンセラーの国家資格化が進むこととなりました。現段階では、国家資格としてのカウンセラーの活動はありませんが、以下に主なものを示しておきます。
臨床心理士
これは、文部科学省が認可した財団法人日本臨床心理士資格認定協会が授与している資格です。大学院の修士課程以上を出た人で、実習を一、二年行ったあと、試験を受けて合格すれば与えられます。スクールカウンセラーによる活動が注目されましたが、様々な領域での活動があります。どちらかというと、メンタルヘルス関連疾患への治療援助という視点を強く持ちます。
認定心理師という国家資格化の際にも、中心的な位置づけとなることが想定されています。
心理相談員
こちらは、中央労働災害防止協会が認めているものです。労働安全衛生法が改正された1988年にできた制度で、労働安全衛生法のもとに施行されています。大学の心理学科を卒業した人、あるいは看護師・保健師の資格がある人など、三日間の研修を受ければ資格を取得できますので、それ以前の経歴がものをいいます。心理相談員の数は現在、約12,000人にのぼるでしょう。
産業カウンセラー(シニア産業カウンセラー)
厚生労働省で認可された社団法人日本産業カウンセラー協会が試験を実施、認定されたカウンセラーで、主に職場で心理学的知識や技能を使う相談員を対象とした資格です。シニア産業カウンセラーは、産業カウンセラーの上級資格です。
学会および各種団体認定カウンセラー
その他、日本カウンセリング学会や日本ヘルスカウンセリング学会が認定しているカウンセラーや各種団体が認定しているカウンセラーがいます。東京メンタルヘルスでも東京メンタルヘルス・アカデミー認定の資格制度を設けていました。現在は、東京メンタルヘルスでは、全心連(全国心理業連合会)の認定カウンセラーの取得が出来るように、カウンセラー教育を継続しています。
日本の現状は、心理師が国家資格化となった後にも、それは名称独占の資格となりますので、これから先も特別な資格はなくてもカウンセリングの仕事に従事している人は大勢存在することになります。
カウンセリング講座に通い、自分で熱心に勉強して訓練を積み、すばらしい実績を重ねている人もいます。
またカウンセラーは常に自己を高めるために、講習会やセミナー等に参加して学びを深めたり、スーパービジョンと呼ばれる自分より優れたカウンセラーに定期的にカウンセリングを受け、カウンセリングの質を見直しています。
一口にカウンセラーといっても様々な人がいますので、資格の有無だけでなく、きちんと専門教育を受け続けているか、キャリアはあるかが大事だと思います。
相談室やカウンセラーを選ぶポイントを教えて下さい。
相談室の良し悪しは、一概には言いにくいものです。ある人にとってはいい相談室であっても、他の人にとってはそうでもない場合があるからです。というのは、利用者の相談内容は複雑多岐にわたっていますし、相談室で行う心理療法の内容にもさまざまなものがあるからです。また、カウンセラーの人間性や性格、相談者の人柄もあります。
お互いの信頼と理解を深めながら進めていくカウンセリングは、相性の問題も大きいのです。とはいえ、いい相談機室を選ぶ目安がないわけではありません。公的機関を利用する場合は、自分の悩みを扱ってくれる相談機関に行くしかありませんが、民間機関の場合なら、次の点を参考にしてみてください
まずはカウンセラーの経歴です。経歴といっても、学歴や資格だけで判断せず、どの程度キャリアがあるかを聞いてみることです。たとえば大学院を出てエリートコースを歩いてきた人でも、人生のつらさや苦しさをどれほどわかってもらえるかはわかりません。逆に人柄が良くても、何の資格もない人は専門的にはどうなのか心配なところがあります。
どのくらいの期間カウンセリングの仕事に従事しているか──最低5年のキャリアは必要かと思います。
扱ったケースはどのくらいの数か──5年で200ケース以上が目安になります。
どんな分野に詳しいか、得意分野を聞いてみる──ゲシュタルト療法、行動療法など具体的な療法があげられること、あるいは子どもの問題や性の問題など、特に何を専門にしているのかを明確に答えられるかどうかが大事です。
また電話でアクセスしたときの窓口の応対も、目安になります。
親切に対応してもらえるか(カウンセラーのキャリアを聞いて、答えてくれないところは避けたほうがいいでしょう。)
話していて安心感がもてるかも、選ぶポイントになるでしょう。
相談内容を話して、受け付けてもらえるかどうかを聞きますが、緊急応対の場合をのぞき、直接会ってよく話を聞かないうちに、「それはこうこうしたほうがいい」など、電話でアドバイスが返ってくるような相談室は少し疑問があります。
また、料金も確認して下さい。なかには、10回コース、12回コースなどコース設定をしていて、一括前払いのシステムをとっているところもあります。途中で止めても前払いしたお金が戻ってこないシステムをとっている機関は、クライエントに誠実とはいえず感心できません。
東京メンタルヘルスでは、カウンセラーに倫理綱領の遵守を義務付けています。