ひといちばい繊細な人へのカウンセリング
近年書店で目にするようなった“HSP”ですが、最近ではご自身がHSPであると告白された芸能人もいらっしゃいました。
“ひといちばい繊細な人”とは音・光・臭いなどはもちろんのこと怒っている声や時には大勢で歌っている声など、世の中のあらゆる刺激に対して過剰反応を起こしてしまう人のことです。
自分のそばで起きている物理的な状況や心理精神的な状況との境界線が緩やかで“刺激”が身体の中に“不快な刺激”として入り込んできてしまう感覚です。入り込んでしまうと不快刺激に支配され、自分ではコントロールが困難となります。
人によって過剰反応してしまう刺激は様々です。カウンセリングではまず自分がどんな刺激をどう受け入れてしまっているのかを確認する事からスタートです。
それぞれの刺激の対処法は全てに共通する境界線を作る事をベースにしながら見つけていきます。 自分特有の世界を知り、少しでも楽に生きるためにカウンセリングをご利用してみてください。
自分に違和感を抱いてネット検索してみる“愛着障害”“アダルトチルドレン”
“発達障害”それぞれ違うようでどこか似ている・・・。
似ているのは『生きづらさ』があることかも知れないですね。
自分の何がどうだったから今がこんなにも苦しく辛いのか。理由が分からない故のしんどさがあると打ち明けてくださる方々にお会いしてきました。そのしんどさを紐解いていくにはゆっくりと今の困難さを語り、ゆっくりと過去にさかのぼって語っていくことが何よりも大切です。
そして少しずつ紐解いていくことで謎が解けていきます。愛着障害やアダルトチルドレンからの生きづらさ、その背景には発達障害が隠れているのかも知れません。人それぞれ発達障害における症状は違いますが、生まれ持った特性としてとても苦手なことが生じています。
しかし、発達障害(グレーソーン含)は知的に問題がないため気づかれにくくサポートももらいにくいのが実際です。その特性を持った人が自分でなくても親にある場合だってあるのです。例としては、人の気持ちに共感することが困難な母親に育てられると共感から育つ安心感や安全感を持つことができません。すると家庭から外の世界に出た時、安心感や安全感を備えていないため常に失敗を恐れて何も始められなかったり、対人不安となって人との関りにまで影響を及ぼしてしまうこともあります。
自分を知り、親を知り、これまでの体験を整理して謎が解けたら次の自分へ。
自分の探し方も人それぞれだと思います。自分探しのヒントを一緒に模索しながら自分の楽(らく)に出会い始めてください。
愛着障害のある方は、好きな人とずっと一緒にいたいのに、過剰に甘えすぎて相手の負担となってしまったり、逆に反抗したり冷たすぎる態度をとってしまい関係がうまくいかなくなることが多いようです。
それはなぜでしょうか・・・。愛着障害とは乳幼児期に保護者との安定した愛着を築けなかったことで引き起こされる障害です。
例えば赤ちゃんはお腹が空いたり、おむつが濡れると泣いて知らせます。しかし、長期に渡ってその欲求が満たされないと人を信じることを諦めてしまうなどの社会的関係性の障害を残すこととなるのです。その症状として、子どもの場合は人間関係・コミュニケーションの苦手さ、衝動性や破壊的な行動、自尊心や尊敬心などの欠如がみられます。この問題を抱えたまま大人になってしまった方々の生き辛さは想像を絶します。
その愛着障害の改善に必要なものは“安全基地”です。
家庭が危険地帯(DV・虐待など)であった場合、いつも緊張状態にある自分を押し殺すしか手段がありませんでした。そんな子ども時代を経験した心を和らげてくれるものが“安全基地”なのです。全てを受け止めてくれるホッとできる場所。自分が自分のままでいいと思わせてくれる場所です。
自分やパートナーが愛着障害を抱えていると分かったら、事実を2人で受け入れ一緒に克服してください。自分や家族、社会に対して否定的な捉え方をしてきた心を認め、癒し、自己肯定感を取り戻してほしいのです。そして今まで感じていた生き辛さを少しでも生きやすくなったと感じていただきたいのです。
2人でこの困難を分かち合い歩み続けることができたなら、きっと恋愛も結婚も可能なこととなるでしょう。
恋愛・結婚を諦めるのではなく、スタートはあなたの苦しみや寂しさを話す勇気です。そのお話をお聴かせください。ゆがんでしまった認知と向き合い、新しい自分に出会いましょう。
『私って変ですか?』と質問を投げかけられました。小学生のころから友達に「変だよね」とか「変わってるよね」と言われることがあるそうです。
表現のしようがない違和感をもちながら、集団(職場・学校)の中で毎日を送っている方など、思うようにいかない事ばかりが重なり自己否定や自己嫌悪に陥ってしまい自分が変なのだろうと心を閉ざしてしまうこともあるようです。
発達しょうがいに気づかず、自分を押さえてやり過ごすことを身に付けた後には、2次障害である不登校やうつ状態などが待ち受けています。そんな苦しみに出会ってしまう前に、まず自分は何に違和感や困難さを抱いているのかに焦点を当て、自分の課題に気づくことからスタートです。
相手の機嫌が読みにくく感情のキャッチがうまくできないので、不機嫌な相手をさらに怒らせてしっまた・・・なぜだろう?
こんな感じだった場合、相手の表情や感情をキャッチする練習をしたらどうでしょうか。
上司の「簡単でいいからやっといて」の指示にものすごく簡素に処理をしたら激怒された・・・なぜだろう?
こんな感じだった場合、曖昧な表現を具体的な指示で表現してもらえるように上司にお願いする言葉を用意しておいたらどうでしょうか。
これらの準備はカウンセリングで可能です。
心の健康を手に入れ、発達しょうがいであるからこそ、人との繋がりに喜びを感じる幸せを大切にしていきたいものです。
今の自分を深く知ることで上手な自分との付き合い方を一緒に見つけましょう。そして・・・自分を好きになってあげたいですよね。
今回は、ある例を共有させていただきます。
Aさんは29歳の女性です。学生の頃は友達や先生、現在は職場の同僚や 上司とうまく付き合い続けることができずに生きづらさを感じていました。
毎回今度こそはうまく振る舞って自分にとって居心地のいい場所にしようと努力しているのです。しかし、日にちを重ねていくと嫌いな人や信じられない人が増え、自分の居場所ではなくなっていく・・・人目を気にし、思っていることを誰にも言えず、苦痛な時間が増えてしまうのです。
そんな辛い毎日をなんとか過ごしていたAさんですが半年が過ぎた頃、とうとう職場に行くと心は頑張ろうとしているのに体の方が拒否反応(めまい・頭痛・腹痛)を示すようになったのです。
⇓ カウンセリング ⇓
Aさんは大変厳しいご両親に育てられ、長女として妹はしなくていい手伝いも言い訳することなくこなしてきました。
思ったことを口にすると全否定する勢いで怒鳴られます。友達と遊ぶ約束も家の手伝いが優先。自分の考えや感情には気づかないように両親の価値観に合わせて生きてきたのです。この事実を当たり前の事だと思い込み、自分を押し殺しているとは思ってもみませんでした。
カウンセリングを重ねAさんは自分の考えや感情に気づき素直にその思いを受け入れ、過去の大嫌いだった自分を認めてあげることができたのです。 そして『先日、母親に自分の思っていることを言ってみたらあまりにもすんなり受け入れられて!!』と嬉しそうに話してくれたのです。
今までは絶対的な存在である母に何も言えなかったAさんが“自分”の考えや感情の重要性に気づき“自分”を表現することをスタートできた瞬間です。
少しずつ幼いころに傷付いた心についても両親に話していこうと計画中です。今の自分なら両親に自分の思いを伝えられる・・・ 成育歴の中で自己表現力を習得する機会をもてず、未熟なコミュニケーションにより他人との間に誤解や勘違いが生じ、人間関係がうまくいかなくなることを繰り返していたのです。
これからはどの場面でも“自分”を表現していくことで、親に作られた自分と決別し自分らしい生き方を探していきたいと力強く語ってくださいました。
カウンセリングを始めたころ、Aさんの大切な価値観は父親に言われ育った言葉でした。そして今・・・自分自身の大切な価値観を見つけました。
(個人情報の守秘のために、多少の修正等を行っておりますのでご了解ください)
人と一緒にいるのは疲れる・・・でも、ひとりでいるのも寂しい・・・ わがままに聞こえるかも知れないけれど、これが本音だと語る大人がいます。
学生の頃は集団生活の苦手さや困難さを必死になんとかやりくりして、周りと比べて自分は他の人と違うなと感じながら生きてきたと話してくれます。
親は成長とともに“普通の子”になると信じてくれていました。 しかし・・・大人になっても本人の困り感は解消されず、社会的に自立しろと 投げ出されてもダメな自分を確信するばかりです。
例えば、上司に会議での資料説明を任されましたが、人前で話すことが苦手で今までに何回も失敗(想定外のことが起こると頭が真っ白になり、その後ひと言も言葉が出ない)を繰り返しているAさんは ☆『会議など人前で話すのは苦手なので遅くても1日前には言ってください』 と伝えました。もちろんこの言い方でもAさんの思いは伝わるでしょう。 しかし、カウンセリングでアサーティブな伝え方を知り、 ☆『私は会議でできる限りうまく説明したいと思っているので、前日にお話しいただけると心の準備と練習ができて助かります』と言えることができたらいかがでしょうか?
たくさんの過去の苦い経験がネガティブな自分をつくりだし、意識しない発言までも否定的な表現になり、コミュニケーションに支障を与えているかもしれません。自分や他人に対するゆがんだ感じ方や考え方に気づいてみる。それがどんな人間関係をつくりだしているか探ってみる。ここからスタートです。 カウンセリングでは診断をしたり具体的な対処法をアドバイスしたりするのではなく、上手くいかないことの繰り返しで自分が嫌いになってしまっている心をほぐし、上手くいかなかった人生に希望の光が見えてくるようサポートさせていただくのです。
診断が必要なら、医療へ。具体的な対処法が必要なら発達しょうがいの 専門機関や自助グループをお勧めいたします。
偏差値30の女子高校生が慶応大学に合格するというノンフィクション。
この金髪女子高校生の母親が娘を信じ、周囲の人たちにもひたすらいい子だと伝え続けます。夫婦関係が悪く、家の中はいつも不安定・・・子どもたちの安らぎの場とはほど遠いギスギスした状況です。
長年この家族はこうして生きてきました。しかし、子どもたちの様々な困った行動や挫折を目の当たりにし、父は父なりに母は母なりに“このままでは違う”と気づき、家族のあり方を考え始める姿がみられます。
心理学に家族システム論というものがありますが、これは家族をひとつのシステムとして捉え、夫婦・親子・きょうだいの関係性やコミュニケーションのとり方が相互に影響しあうとされています。 例えば、このシステムに不具合が生じるとバランスを安定させようと無意識のうちに子どもが不登校になり無言のメッセージ(家族が自分に注目することで同じ方向を見て欲しいなど)を送ってくれたりします。
ひとつの家族とはいえ代々受け継がれてきたものがあり、現状維持の傾向が強いのが現実です。しかしそんな中、家族がうまく機能するためにそれぞれが自己理解し、家族理解を深めることで前進し始めるのではないでしょうか? 決して今の家族が悪いわけでも間違っているわけでもない。少し家族を見つめる角度を変えたり多方面からみ見てみる・・・ カウンセリングで自己理解・家族理解をすることで、家族の中に現在ある、過去にあった苦しみをやわらげていけると確信しています。
ビリギャルでは家族の自己治癒力を魅せられました!!
かつて、仕事と家庭の両方で変化があり、私にとってはキャパオーバー。
人に挨拶をするのも避けたいほど憂鬱な気分が続いた時期がありました。
今までの人生の中で『最低限挨拶は必要でしょ!!』と信じてきたのに・・・
それができない自分に初めて出会ってしまったのです。
どうしよう・・・今までの自分とも理想の自分ともかけ離れた感じ。
ただその状態を毎日なんとかやりくりして、どうにか脱することができないかと考えながら必死に過ごしていました。
そんな時、“自分のことを人に話せる自分”の存在に、そして聴いてくれる人の存在に救われました。
ありのままを人に話し、今のよくわからない状況を、誰かが一生懸命に聴いてくれる。何度か話をじっくり聴いてもらうとだんだん自分のよくわからなかった心がクリアになり、安心感が得られ、元気が回復していくのを感じました。
きっと聴いてくれた人が私の気持ちや考えを理解しようと心から向き合ってくれたからだと思います。
人に自分のことを話すのは勇気が必要かもしれません。
それは当然ですよね。自分の嫌な部分と向き合うのですから・・・
好きではない自分を見つめることは正直、苦しいことのほうが多いかもしれません。しかし、今まで避けていたものに向き合ったことで、自分の自信になったり、新しい自分を見つけられたように思います。あのとき、勇気を出して一歩を踏み出してよかったなと、今は思えます。
子どもの幼稚園で役員を引き受けたAさん。
やる気十分で打ち合わせにも出席します。その中で次々と説明される仕事。
パソコンで作成するお手紙・先生とイベントの打ち合わせ・イベントに必要なグッズの買い物・・・
Aさんはやれると本気で思い、すべての仕事を引き受けてしまいました。
まわりの役員はみんな『助かる、ありがとう』と言ってくれ、頼りにしてくれたのです。
しかし・・・現実的にこれらの仕事をすべて一人でこなすのは無理です。
なぜ、Aさんは本気でできると思ったのでしょうか?
Aさんは学生の頃から予定を立てたり、時間配分を考えることが苦手でした。
提出物が間に合わなかったり、待ち合わせには必ず遅刻したりを繰り返していたのです。
昔から時間的な感覚をもつことが上手くいきません。
結局、今回もギリギリになって『できない』と伝え、反感を買い信頼も一気に失いました。
せっかくのやる気も後悔だけが残ります。
実は自分が“苦手“と思っていることは、その苦手の中身を分解すると、苦手の原因が見えてくるのです。
カウンセリングでは、同じような場面が目の前に訪れた時、まずそれに気づくことから確認し、上手く進めるよう事前にシミュレーションしておきます。
例えば、企画の説明を聞き始め気持ちの“やる気部分”が上昇してきたとき、
自分はどんな感情をもち、どんな行動をしたくなるのかを知っておきます。
そしてカウンセリングでシミュレーションした感情や行動が自分に始まったら、“これだ”と気づき冷静に客観的にその状況を見つめられるのです。
これまで無意識だった気持ちや自分がとってしまいがちな行動のパターンを、意識することができるようになると、気づきの力が高まっていきます。これを続けていくことで、自分自身のコミュニケーションの取り方にも良い変化が生まれるのです。
でも、成功しなくても、また失敗をしてしまっても精一杯対処しようとした気持ちは本物です。
そんな自分を少しずつでも受け入れていかれるようにしたいですね。
今回は幼稚園ママのケースでしたが、会社での仕事や現在学生で同じように悩まれていらっしゃる方も多いと思います。
まずは、自己理解からスタートしませんか?
大人になってから自分で気づく違和感・・・
子どもの頃に親や先生が気づく育てにくさ・・・
発達障害という言葉が気になり、調べ始める時期は様々でしょう。
病院へ行き、診断をもらい“ほっとした”M君のお母さん。自分の育て方のせいではなかった・・・
これからはM君を理解し、認めてあげたいと笑顔で話してくださいました。
学校から何度も呼び出され、謝り続け疲れ果てて相談にみえました。M君は
落ち着きがなく、いつでも頭に浮かんだことが全て口から出てしまい『授業の妨げになる』と先生に言われてしまいました。他にもこだわりが強く、ドッジボールのルールを守らなかったクラスメイトを許すことができず、休み時間後も怒り続け、悔しさから涙もとまりません。M君には気持ちの切り替えがとっても難しいようです。
お母さんは悩んだ末に、病院へ行き診断を受けました。当然、診断直後は複雑な思いもあり、涙をたくさん流されました。しかし、この診断を担任の先生にもご理解いただき、担当医の指導のもと学校側とも今後のサポートについて前向きに取り組めるようになりました。
そしてなによりもお母さんが安心したことで、M君の様子に変化が・・・
表情が穏やかになり、以前よりも落ち着いていられる時間が増えたのです。
M君の場合、慎重に検討した上で、病院⇒診断を選択しました。
このことがM君にとっても、ご家族にとっても学校にとっても大きなプラスになったと確信できます。
悩んで、苦しんで・・・行きづまって・・・
どうしたら良いのか分からなくなっても、あきらめないでください。
一緒に笑顔になれる場所を探してみませんか?