子どもの幼稚園で役員を引き受けたAさん。
やる気十分で打ち合わせにも出席します。その中で次々と説明される仕事。
パソコンで作成するお手紙・先生とイベントの打ち合わせ・イベントに必要なグッズの買い物・・・
Aさんはやれると本気で思い、すべての仕事を引き受けてしまいました。
まわりの役員はみんな『助かる、ありがとう』と言ってくれ、頼りにしてくれたのです。
しかし・・・現実的にこれらの仕事をすべて一人でこなすのは無理です。
なぜ、Aさんは本気でできると思ったのでしょうか?
Aさんは学生の頃から予定を立てたり、時間配分を考えることが苦手でした。
提出物が間に合わなかったり、待ち合わせには必ず遅刻したりを繰り返していたのです。
昔から時間的な感覚をもつことが上手くいきません。
結局、今回もギリギリになって『できない』と伝え、反感を買い信頼も一気に失いました。
せっかくのやる気も後悔だけが残ります。
実は自分が“苦手“と思っていることは、その苦手の中身を分解すると、苦手の原因が見えてくるのです。
カウンセリングでは、同じような場面が目の前に訪れた時、まずそれに気づくことから確認し、上手く進めるよう事前にシミュレーションしておきます。
例えば、企画の説明を聞き始め気持ちの“やる気部分”が上昇してきたとき、
自分はどんな感情をもち、どんな行動をしたくなるのかを知っておきます。
そしてカウンセリングでシミュレーションした感情や行動が自分に始まったら、“これだ”と気づき冷静に客観的にその状況を見つめられるのです。
これまで無意識だった気持ちや自分がとってしまいがちな行動のパターンを、意識することができるようになると、気づきの力が高まっていきます。これを続けていくことで、自分自身のコミュニケーションの取り方にも良い変化が生まれるのです。
でも、成功しなくても、また失敗をしてしまっても精一杯対処しようとした気持ちは本物です。
そんな自分を少しずつでも受け入れていかれるようにしたいですね。
今回は幼稚園ママのケースでしたが、会社での仕事や現在学生で同じように悩まれていらっしゃる方も多いと思います。
まずは、自己理解からスタートしませんか?