12歳ごろからいわゆる思春期といわれる年代に入ります。
それまでは親の言うことを正しいこととし、行動してきたのですが
中学生くらいになると社会性がついてきます。
親の教えに疑問を持ち、自分なりの生き方を模索し、
そして社会適応の規範(ルール)を獲得し、
自律への第一歩を踏み出すのが思春期。
この時期は親と一緒に出掛けたがらないとか
今まで親の好みで買っていた服を嫌がるとか
親の行動を批判的に見るとか
どこで誰と何をするのか言わなくなったり…
親からみれば反抗的ととれる態度です。
反抗期と言われるゆえんです。
今まで生きるルールは“外在化”されていました。
つまり外側(親が言ってくれる)にあったわけです。
そして思春期にはそのルールを“内在化させる”
という大きな課題に立ち向かいます。
親や先生から教わったこと、学校や地域で得た社会性、
自分なりに取捨選択して自分のルールとして内側にとりこみます。
親の支配を脱して自律を目指します。
そういった思春期の意義を考えると心理発達上なくてはならないわけです。
さて、我が家の二人の子供たちも思春期まっただ中。
思春期はあって当たり前と私は充分理解しているのですが、
呼んでも返事をしない
どこで何をしているのか連絡がこない
部屋に閉じこもってばかり。
こんな状態に、時々私もキレてしまいます。
だんだん私から離れていくことを淋しいとも感じます。
私は苛立ったり淋しい思いを抱えていますが、
子供も親を乗り越えるという大きな課題に立ち向かい
葛藤しているのです。
親にも子にも試練の時だとつくづく感じます。
子供の思春期、親はどんな対応をしたらいいのでしょうか。
子供の反抗に過剰に反応せずだまって見守ること
時に方向修正をしてあげなければならない時もありますが、
困ったときに手を差し伸べられる距離を保ちつつ
だまって見守る。
これが思春期の親の役目と考えます。
いずれ来る子供の自律に向かって
「反抗期は、毎日おいしいご飯をだまって出すこと」
先輩ママから頂いた言葉を今肝に銘じています。