ここ数年、セクシャルマイノリティの世界の中で自分の性の特異性を訴える人が増え、より性のあり方を細分化する傾向がみられるようになりました
20人に1人は何らかの性的マイノリティと言われています。
LGBTという言葉がその代表的であります。
L・・・レズビアン 女性同性愛者
G・・・ゲ イ 男性同性愛者
B・・・バイセクシャル 両性愛者
T・・・トランスジェンダー 性同一性障害
また、今まで性同一性障害のカテゴリー外でした、性分化疾患(インターセックス)やXジェンダー(性自認を問わない人)を含めて“性別違和”という概念になったのです。
また、性指向の分野でも
性的な恋愛感情や欲望をもたないAセクシャル(無性愛者)、全ての人を恋愛対象になるパンセクシャル(全性愛者)等もLGBTに含まれています。
性的マイノリティの人たちは、その特異性から周囲の理解を得られず、人との関係を閉ざしたり、自分を責めたり、傷つけたりして自己嫌悪に陥りやすい。孤独感から自らの意思で命を絶つ人も少なくありません。
当カウンセリングでは、当時の気持ちを受容し自己肯定感を高めながら、置かれている状況、考え方、将来的展望を尊重して、LGBTを治療ではなくライフスタイルをしてサポートしていきます。
青年および成人の性別違和について、以下のように示されている。
A その人が体験し、または表出するジェンダーと指定されたジェンダーとの間の著しい不一致が少なくとも6か月、以下のうち2つ以上によって示される。
1.その人が体験し、または表出するジェンダーと、第一次および/または第二次性徴(または若年青年においては予想される第二次性徴)との間の著しい不一致。
2.その人が体験し、または表出するジェンダーとの間の著しい不一致のために、第一次および/または第二次性徴から解放されたい(または若年青年においては予想される第二次性徴の発達をくい止めたい)という強い欲求。
3.反対のジェンダーの第一次および/または第二次性徴を強く望む。
4.反対のジェンダー(または指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダー)になりたいという強い欲求。
5.反対のジェンダー(または指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダー)として扱われたい強い欲求。
6.反対のジェンダー(または指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダー)に定型的な感情や反応を持っているという強い確信。
B その状態は臨床的に意味のある苦痛、または、社会、職業または他の重要な領域における機能の障害と関連している。
以上は、DSM-5の抜粋であるが、性的違和とは性別役割行動との単なる不調和とは異なり、強い欲求を抑えがたい衝動的苦痛として感じられるものである。