心の誕生【淵上】
[2013年01月12日]
お正月に、2歳になったばかりの男の子に会いました。
彼のバーバと私はとても似ているらしく、「これ(私)誰?」と尋ねると、
嬉しそうに「バーバ!」と言います。
その前に、しかっり人気を得られるプレゼントを贈っています。
おもちゃで遊んでいた彼に、同じように尋ね同じように嬉しそうに「バーバ!」と
答えるのを確かめた直後、、、
彼の前に彼のバーバと並んで「これ(私)だあれ?」と いたずら心で訊いてみました。
彼は並んだ二人を見て困ってちょっと固まってしまった後、黙って顔を背け
おもちゃと遊び始めました。
彼のいたずらバーバが、「さて誰でしょう?」と彼を困らせようとするのを止めました。
こんなに小さな心も、大きな(?)混乱から心を守る工夫や努力をするのだなあと感動しました。
否認や回避という防衛が生まれる瞬間に立ち会ったことになるのでしょうか。
「心を守ることができる」ことはとても大切ですが、たくさんの小さな心が過剰に防衛を
機能 させずに過ごせますようにと願います。
心の誕生は3歳とも言われますが、それ以前の様々な体験の中で心は育まれ心の形が作られて
いくのだなあとつくづく学びました。