一息つくことのススメ 【玉井】
[2015年03月16日]
知的に能力が高く、知的訓練を十分に体験している方への支援を担当することがある。
もちろん、知的に高いからどうだ、という事があるわけではない。
その方々とお会いしていると、個別には様々だが、一定の特徴があるようにも思われる。
その人たちが受けてきた訓練は、その場で問題を処理していく能力と比例しなくもないなぁと感じることがある。それ自体、とても大切な、また高度なスキルであることは言うまでもない。
問題処理の場面において、煮詰まっても解決の糸口が出ない時に、一息入れてクールダウンしようよ、ということは良いアイデアだと思う。
ただ、この人たちは、一息入れることを「逃げる」ことと捉えてしまうのか、四つに組んでガチンコで話を詰めていこうとして、結果として力業に頼っているかのように見えることもある。いや、「逃げる」のではなく、そのガチンコの中で厳しくやりあうことの中に、楽しみを見出している人すらいるのだろうか、などとも想像してしまう。そこで、その厳しい中で正気を保っていられるか、が勝負なのかもしれない。
一息入れながらでも、ちゃんと進めるよ、と思うこの頃である。
これも、私の一専門領域である、認知行動療法で教わったこと。