このホームページのアップも久しぶりになってしまいました。
最近、玉井が取り組んでいることの一つを紹介させてもらおうと思います。 それは、インナーチャイルドのワークと認知行動療法の統合です。
「インナーチャイルド」という言葉をきかれたことはあるでしょうか。 しばしば、子供時代に傷ついてきてそのままになっている過去の自分、つまり 子供のころの自分のことを意味します。
元気なのびのびとしているときの子供を、「ワンダーチャイルド」と呼びます。 傷ついている「インナーチャイルド」が封印してきた気持ちをしっかりと引き出し、 ケアの手を差し伸べ、そのケアが進んだところで更に、 適切に得られなかった“しつけ”のような基本的な知識を与えて、 導いてあげる作業です。
私は、長く家族内の精神的な悩みと関わり、訓練を受けてきたので、 過去にはアダルトチルドレン、つまりAC、今は毒親、という言葉で語られることもありますが、 親子関係で傷ついた過去を持つ人の話を聴かせてもらうことが多くあり、 その過程はまさにそのワークとなることも多々あります。
一方、私の専門とするアプローチでもある認知行動療法ですが、 その実践の中では、多くの方が自分の苦しくなるパターンを見出して、 その悪循環のパターンからでられるようにお手伝いしています。
どちらかというと、問題解決指向で取り組むアプローチであり、 問題を解決できる自分を確認することで、自分に対する肯定的な 感覚を改めて強く確認していく、ということが重要でもあります。
ただ、認知行動療法に取組み、問題はある程度解決していったとしても、 過去の苦しい体験から、自分の心が冷え切ってしまっているひとの心は、 そう簡単には温まること、つまり肯定的な感じを持つことが難しいのです。
そこで必要になるのが、過去にも目を向ける作業です。 このアプローチでは、現在と過去の両面から取組みを進める、ということになります。 「スキーマ療法」とも一部近いものがあります。
都内のクリニックでも、長くこの両面からのアプローチを実践しておりますが、 当カウンセリングセンターでも、その玉井の取組みを紹介しながら、 皆さんにもご紹介できるような学びと実践の場を作っていくことを考えております。
時折、情報も発信させて頂きますので、是非、ご覧ください。