『今までの人生、数え切れないほど仕事も習い事も人間関係のトラブルで
辞めてきました』とおっしゃる40代後半の女性Nさん。
Nさんにとってはある日突然、周りの人達の態度が急変し無視をされたり、
意地悪をされたりする日々が始まるそうです。
そのきっかけや原因を一生懸命思い出そうとしても思いつきません。
そして、Nさんはこうおっしゃいました。
『私は人の言葉の裏が読めない・・・発達障害かもしれません』
Nさんの生育暦をお聴きしていくうちに、様々なことがわかってきました。
子どもの頃から“何を考えているかわからない変わり者”と言われていたこと、
我慢が限界に達すると爆発してしまう(他人にひどい事を言ってしまう)。など・・・
Nさんは『これからの人生を平穏に過ごしたい。同じように苦しんでいる子どものために
何か貢献したい』と涙を流されました。
カウンセリングでの目標は、
・ 人の言葉の裏や表情にはどんな意味があるかを知る。
・ 自分の怒りをコントロールする力をつける。
・ 否定され続け、歪んでしまっている考え方を修正する。
過去の失敗を振り返ることの難しいNさんには、失敗体験から学ぶのではなく、
成功体験をしっかりと振り返り、自己肯定感が持てるようなサポートが必要でしょう・・・。
発達障害と言っても困難さは人それぞれです。まずは自己理解からスタート
してみませんか?
※この事例はいくつかのケースを組み合わせてあります。