現在、認知行動療法では、様々な疾患別のアプローチを追及する流れと並行して、それら複数のアプローチを統合していこうとする流れがある。
後者の流れで、著名なものは
・アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)
・不安とうつの統一プロトコル(UP) である
どちらも興味深いものであるが、 私自身が後者の取組みを、この数年間、都内クリニックで実践しているなかで、その取組みの効果を実感している。
取組みへの動機付けから始まり、
自分が出来そうなことを確認することで、何とかなりそうだ、という実感を取り戻し、
状況を整理する枠組みを学び、
感情の意味を知り、感情への気づきの訓練を行い、
考え方の検討、
行動の検討、
ここまでで十分という人もいるのだが、更に、 苦手な感情や課題に直面しても大丈夫、となるように、 苦手なものを避けて生活しなくてもよくなるように、
暴露技法をきっちり実践練習する。
その中には、優秀な研究者たちが一生懸命考えてきたアイデアがちりばめられている。
取組むことには、デメリットも伴う。時間も費やさなければならないし、場合によっては費用的な負担もある。 しかし、取組みを具体化させることで、新しい気づきと体験を、それは新しい自己イメージにつながる。
一歩一歩、前に進みましょう。
今日は、簡単な紹介でした。
この2月27日から、私も久しぶりに認知行動慮法の講座を一般向けに開催します。 関心のある方は、是非ご参加ください。