アメリカ大統領選に思う 【玉井】
[2016年10月21日]
アメリカ大統領選、3回の討論会も終えました。
2回目は、至上最低の内容ではないかという声も多くあったようです。
我々、心理士は、カウンセリングにおいて、人の話を聴くことをその仕事の中核としています。
我々はただ話を聞いているのではなく、
①なかなか話しにくいが故に整理しにくく、混乱しがちなことを安全な場で話をすることを通してその内容が整理されることのお手伝い、
②自分の思い込みやそれから派生する情緒的な表現の偏りなどを修正し、より感情的に自由な自己の成長を促す、
など視野に入れながら、そこでしっかりと”真実の対話”ができるように取り組んでいます。
話を戻します。
政治の中では、「相手の話を聞いた」ということは「相手の話に理解を示した」ということになり、それは「相手の話に同意した」ということに繋がってしまうのでしょうか。それゆえに、対立を演出しなければならないのでしょうか。
理解することと、同意することは異なります。
それぞれの立場に理解を示しながら、対話を紡ごうとすれば、よりよいアイデアがわいてくるのにな、などと理想的なことを思ってしまいました。
理想は、現実の世界にはありませんね。ただ、理想を求めて取り組むことは、現実的なことですよね。
当カウンセリングセンターでの心理学・カウンセリングの学びは、
こころアカデミーにて行っております。