泣くことに抵抗がある人がいます。
どんな人も子どものころは、感情のままに泣いたり怒ったりしていたはずです。
しかし大人になるにつれ、周囲の人に迷惑をかけちゃいけない、これくらい我慢しなくちゃいけないなどと、
本当の感情とは裏腹な表情をつくってしまうことだってあります。
それは、社会の中でうまく生きていくためには必要なことでもあります。
また、涙を流すことが弱い自分をみせるようでためらわれるのかもしれません。
最近テレビ番組で知ったのですが、
思い切り泣いてストレス解消する「涙活」というのがあるようです。
「泣く事」はカタルシス効果をもたらし気分が軽くなります。
副交感神経を優位にし(リラックスし)自律神経を整える働きがあります。
泣いた後すっきりすることに思い当たる方もいらっしゃるでしょう。
カウンセリングにおいても、クラエントの方が涙を流される場面があります。
今まで我慢してきたことや封印してきた感情があふれてきます。
かたくなに守ってきた抑圧が壊れる瞬間です。
同時にそれはこれからの第一歩でもあります。
私たちカウンセラーは、クライエントの方の気持ちを受け止め、
安心して泣ける空間を作っています。
大人だって泣いていいんです。
遠慮なく涙を流ことは、ときに必要なことではないでしょうか。
カウンセラーは常に寄り添い、その涙をしっかり受け止めます。
心の荷を一度おろしていただき、これからのことを一緒に考えていきたいと思います。