アメリカ大統領選が終わりました。
様々な受け止め方があるのでしょう。
未知数なことが増え、不安になっている人も、少なくないようです。
経済のこと、これは既に株価が不安定になっています。
他にも、世界のこともありますが、もう少し近いところのこととして、
東アジアを巡る力関係のこと、軍事・駐留米軍のこと、憲法のこと、様々です。
不安という感情は、その状況に「備えなさい」というメッセージと共に、
実際にその準備にむけた行動を促すエネルギーを私たちに与えてくれます。
不安は、大切なアラームなのです。
ただ、不安が大きくなりすぎて、何も手につかない、というように
なってしまったのであれば、それはちょっと困ります。
私は、その状態を「お化け不安になった」と呼んでいます。
「何をしてもだめなのではないだろうか」
「今更できることはない」
といった考えによって、その”お化け”は大きくなります。
不安をお化けにせず、現実的に留めることが大切です。
不安になると、話しができなくなります。
人の話も聞けなくなります。
そして、ただただ何かに囚われたように主張を続けているかのように、
しゃべり続ける人もいます。
まさに、”お化け”化した不安に囚われてしまうのです。
「あなたは○○が不安なんだね」「私は□□が不安だよ」
そして、お互いに違うところが不安なんだけど、どうしようか、と対話をして、
”お化け”化した不安にのっとられないように、
現実的に検討を深めることを通して、対応をしていきたいものですね。
カウンセリングの実際の場面でも、同様のことは形を変えて繰り返されます。
そして、その不安を見つめつつ、現実的に、”お化け”にやられないように
取り組んでいくのです。
不安が恒常的に0になることは、ありません。
そんなものなのです。
今回の大統領選でも注目されましたが、他でもあちらこちらで見かけるテーマ、
分断と対立について、当センターが主催する「こころアカデミー」のHPにて
書きました。そちらも、ご覧いただければ幸いです。
東日本大震災に際しては、多くの生命が失われました。 未だ多くの人にとり、癒されないままに、心の傷として残っているものも少なくないことでしょう。 まして、自らの子供の死を体験する、ということは耐え難いものでしょう。
喪失に際して、人は、グリーフという悲嘆の作業に入っていきます。 その作業の過程を、キュブラー=ロスは詳しく述べましたが、更なる研究では、 回復の直線があるのではなく、回復に向けたいったりきたりがあるんだ、ということが 明らかになってきています。
その過程では、様々な感情が噴出します。 その感情の向かうところは、様々あるのでしょう。
いずれにせよ、 悲嘆の取り組みを、喪失という体験を、心の中に保てるようになるように、大切な人との関係の仲に保てるようになることを、心より応援したいと考えています。
最近、裁判の話も耳にします。 これも、一つの感情の向かうところなのでしょう。 喪失は、とても大きな体験です。 記憶として残される、その出来事が未来に活かされる、ということも慰めの一つになるのです。
当カウンセリングセンターでも、所属カウンセラーたちが継続的に、 支援を続けさせてもらっています。 志を持ち、心の揺らぎに踏みとどまりながら、しっかりと支援を続けている人たちも、 様々な機関もあります。
また、当センターが運営する心理カウンセラー養成機関であるこころアカデミーでも、そのような支援をしていきたい、学びたいという人たちとも出会います。
心に寄り添うことは、本当に簡単ではなく、私自身、日々悩みながらの取り組みです。
少しでも多くの方の、心が和らいでいきますように、祈念しつつ、学び、取り組み続けたいと考えています。
アメリカ大統領選、3回の討論会も終えました。
2回目は、至上最低の内容ではないかという声も多くあったようです。
我々、心理士は、カウンセリングにおいて、人の話を聴くことをその仕事の中核としています。
我々はただ話を聞いているのではなく、
①なかなか話しにくいが故に整理しにくく、混乱しがちなことを安全な場で話をすることを通してその内容が整理されることのお手伝い、
②自分の思い込みやそれから派生する情緒的な表現の偏りなどを修正し、より感情的に自由な自己の成長を促す、
など視野に入れながら、そこでしっかりと”真実の対話”ができるように取り組んでいます。
話を戻します。
政治の中では、「相手の話を聞いた」ということは「相手の話に理解を示した」ということになり、それは「相手の話に同意した」ということに繋がってしまうのでしょうか。それゆえに、対立を演出しなければならないのでしょうか。
理解することと、同意することは異なります。
それぞれの立場に理解を示しながら、対話を紡ごうとすれば、よりよいアイデアがわいてくるのにな、などと理想的なことを思ってしまいました。
理想は、現実の世界にはありませんね。ただ、理想を求めて取り組むことは、現実的なことですよね。
当カウンセリングセンターでの心理学・カウンセリングの学びは、
こころアカデミーにて行っております。
大隅良典先生、2016年ノーベル生理学・医学賞の受賞、おめでとうございます。
人のやらないこと、更には自分の関心のあることに集中され、結果を出されたこと、その結果が社会の役に立っている、ということの確認のような受賞ではなかったのかと思います。
大隅先生が、自分の興味のわくところを探して、そこを掘り進めると良い、とコメントされたこと、まさにそれが人の心の栄養になることなのだと、改めて認識しています。
人は、自分の心に光を当て、水を与えて温かく豊かに潤っているように、心を整えていくように努めることは、とても大切なことだと思います。
セルフケア、と聞くと難しく感じたり、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、自分の関心のあることを追求する、というと、もう少し分かりやすいのかもしれないですね。
興味のわく活動を見つけること、そしてそれに取り組むこと自体、自分に対してのみならず、社会にとっても役に立つことに繋がることも多いのだと思います。
道を歩いていると、時には石にぶつかったり、穴があったりして、スムーズに進めないこともありますが、それでも歩みを続けていきたいですね。
当カウンセリングセンターでは、30年近く、カウンセラーの養成、支援を続けています。 今は、文科省の認定する大学機関でのカウンセラー教育が増え、心理士も国家資格化となり、 時代の変化も大きく、この領域も随分と広がってきつつある感があります。
現在は、当カウンセリングセンターによるカウンセラー養成等は、 「こころアカデミー」と名を変えたのですが、実体は、東京メンタルヘルス・アカデミーの時代と さほど変わっていません。
以前、カウンセラーとして活動するための勉強や研修期間は、5年近くあったものが、 このスピード社会の影響を受けて、2年に短縮された、ということはありますが、 その後の学びが終わらないこと、カウンセラーとしての就業に至るまでを考えると、 大きな違いはないのだろうと思われます。
先日も、2年目のインターン生たちによる自己研究発表会がありました。 当所ではよく耳にすることではあるのですが、 「カウンセリングを学ぶことによって、自分自身が楽になっていった」 という言葉が今年も多くありました。
単なる心理学の知識を得るだけではなく、それら知識を使って、自分の心を探索し、耕し続けた結果でもあるのでしょう。 講師は、実際に活動をしているカウンセラーたちです。
講師と受講生が、蜜に研鑽しあっている姿を想像して、わくわくしています。
学びは、学ぶこと自体が楽しいこと、それ自体に報酬が含まれているのです。
話は変わりますが、2016年のノーベル生理学・医学賞の受賞、大隅良典さん、すばらしいことですね。
学ぶこと、探求することの面白さが、大変さを凌駕した結果でもあるのでしょう。
私たちも、人の心について、その変化について、学び続け考え続けたいと、改めて思わせてもらい、勇気をもらいました。
「こころアカデミー」のHPも、よろしければごらんください。
このところ、カップルや夫婦関係を主とした主訴が増えています。
カップルや夫婦といった、濃い人間関係では、当事者同士の人間関係作りの
パターンがもろに出ます。感情の出方も、社会生活をしている時とは違い、
より激しくなりやすいものです。
自分の、相手の、そしてお互いの人間関係の作り方、感情を体験している時の
表現方法について等、見直してよりよい関係を目指すことへのお手伝いを
させていただいています。
気になることがございましたら、何なりとお問い合わせください。
愛着障害のある方は、好きな人とずっと一緒にいたいのに、過剰に甘えすぎて相手の負担となってしまったり、逆に反抗したり冷たすぎる態度をとってしまい関係がうまくいかなくなることが多いようです。
それはなぜでしょうか・・・。愛着障害とは乳幼児期に保護者との安定した愛着を築けなかったことで引き起こされる障害です。
例えば赤ちゃんはお腹が空いたり、おむつが濡れると泣いて知らせます。しかし、長期に渡ってその欲求が満たされないと人を信じることを諦めてしまうなどの社会的関係性の障害を残すこととなるのです。その症状として、子どもの場合は人間関係・コミュニケーションの苦手さ、衝動性や破壊的な行動、自尊心や尊敬心などの欠如がみられます。この問題を抱えたまま大人になってしまった方々の生き辛さは想像を絶します。
その愛着障害の改善に必要なものは“安全基地”です。
家庭が危険地帯(DV・虐待など)であった場合、いつも緊張状態にある自分を押し殺すしか手段がありませんでした。そんな子ども時代を経験した心を和らげてくれるものが“安全基地”なのです。全てを受け止めてくれるホッとできる場所。自分が自分のままでいいと思わせてくれる場所です。
自分やパートナーが愛着障害を抱えていると分かったら、事実を2人で受け入れ一緒に克服してください。自分や家族、社会に対して否定的な捉え方をしてきた心を認め、癒し、自己肯定感を取り戻してほしいのです。そして今まで感じていた生き辛さを少しでも生きやすくなったと感じていただきたいのです。
2人でこの困難を分かち合い歩み続けることができたなら、きっと恋愛も結婚も可能なこととなるでしょう。
恋愛・結婚を諦めるのではなく、スタートはあなたの苦しみや寂しさを話す勇気です。そのお話をお聴かせください。ゆがんでしまった認知と向き合い、新しい自分に出会いましょう。
こころアカデミーは、東京メンタルへルスが長年提供している、カウンセラー養成、スキルアップ訓練の講座です。
『マンガでやさしくわかる認知行動療法』の著者解説 を行います。
他にも、様々な講座を行っています。
是非、HPにてご確認下さい。
リオ・オリンピック、甲子園と時間を見つけてはTVに向かっている人も多いはず。
優れたスポーツの演技は、美しい。
すごい、には留まらない気がする。
人がどのように、自分を輝かせるのか、人間の限界は、人が思っている以上の
ものがある気がする。
実際に、心理相談を通しても、同様の感動がある。
ただただ、それだけ。それが、とても美しい。
体操の内村選手の発言から、考えていた。
喜び、よりも幸せの方が、より深く自分の中から感じ、より深く自分の中に沁み込むのでは、と。
体験から、人は多くのことを学ぶ。
そして、人の言葉は、その教えを伝えてくれる。
ありがたい。
話は変わるが、今、当センターのカウンセラー養成の責任者としての任も負うことになり、取組みを続けさせてもらっている。
『体験セミナー』(8/20)、『マンガでやさしくわかる認知行動療法 実践セミナー』(9/3〜)も見てもらえれば嬉しいです。
私も含め、人は何かしら課題をもっていて、その課題の解決に取り組みながら
日々の生活を送っている
私は心理士なので、多くの人がそれぞれの課題に取り組むこと、そしてその取り組みを先に進めることのお手伝いをすることが仕事でもある
特に、その課題が大きく、取り組みが長期にわたる場合、課題による苦痛が大きい場合、取り組むことを避けてしまいたくなっている場合など、《支え》が必要となる
私たちのような、専門家自身を《支え》と感じてもらうようにするのか、《支え》となるようなものを探し、それを確認してもらうのか、その《支え》のあり方は、その状況や相手によって適切に変化させていくものである
そして、何よりも大切で、かつ難しいのは、《支え》を感じる力を持てるようになることだ
この《支え》を感じる力は、意識して取り組むことで、どんどん大きくなるものである
私自身、この仕事に取り組み続け、心理学という学問、初期はフロイト(私がいうのもおこがましいのだが)から、本当に沢山の、そして今現在も多くの優れた研究者や諸先輩方、同僚からの知的探求、体験の共有、更には多くの出会わせてもらった人たちと共有した時間にも、支えられている
自分以上のことは、そうできるものではないことは自覚しているが、取り組みを先に進め、つないでいきたい


















