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[2014年07月04日]

12歳ごろからいわゆる思春期といわれる年代に入ります。

それまでは親の言うことを正しいこととし、行動してきたのですが

中学生くらいになると社会性がついてきます。

 

親の教えに疑問を持ち、自分なりの生き方を模索し、

そして社会適応の規範(ルール)を獲得し、

自律への第一歩を踏み出すのが思春期。

 

この時期は親と一緒に出掛けたがらないとか

今まで親の好みで買っていた服を嫌がるとか

親の行動を批判的に見るとか

どこで誰と何をするのか言わなくなったり…

親からみれば反抗的ととれる態度です。

反抗期と言われるゆえんです。

 

 

今まで生きるルールは“外在化”されていました。

つまり外側(親が言ってくれる)にあったわけです。

そして思春期にはそのルールを“内在化させる”

という大きな課題に立ち向かいます。

 

親や先生から教わったこと、学校や地域で得た社会性、

自分なりに取捨選択して自分のルールとして内側にとりこみます。

親の支配を脱して自律を目指します。

 

そういった思春期の意義を考えると心理発達上なくてはならないわけです。

 

 

さて、我が家の二人の子供たちも思春期まっただ中。

思春期はあって当たり前と私は充分理解しているのですが、

呼んでも返事をしない

どこで何をしているのか連絡がこない

部屋に閉じこもってばかり。

 

こんな状態に、時々私もキレてしまいます。

だんだん私から離れていくことを淋しいとも感じます。

 

私は苛立ったり淋しい思いを抱えていますが、

子供も親を乗り越えるという大きな課題に立ち向かい

葛藤しているのです。

親にも子にも試練の時だとつくづく感じます。

 

 

子供の思春期、親はどんな対応をしたらいいのでしょうか。

子供の反抗に過剰に反応せずだまって見守ること

時に方向修正をしてあげなければならない時もありますが、

困ったときに手を差し伸べられる距離を保ちつつ

だまって見守る。

 

これが思春期の親の役目と考えます。

 

いずれ来る子供の自律に向かって

「反抗期は、毎日おいしいご飯をだまって出すこと」

先輩ママから頂いた言葉を今肝に銘じています。

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[2014年07月03日]

子どもの幼稚園で役員を引き受けたAさん。

やる気十分で打ち合わせにも出席します。その中で次々と説明される仕事。

パソコンで作成するお手紙・先生とイベントの打ち合わせ・イベントに必要なグッズの買い物・・・

Aさんはやれると本気で思い、すべての仕事を引き受けてしまいました。

まわりの役員はみんな『助かる、ありがとう』と言ってくれ、頼りにしてくれたのです。

 しかし・・・現実的にこれらの仕事をすべて一人でこなすのは無理です。

なぜ、Aさんは本気でできると思ったのでしょうか?

 

Aさんは学生の頃から予定を立てたり、時間配分を考えることが苦手でした。

提出物が間に合わなかったり、待ち合わせには必ず遅刻したりを繰り返していたのです。

昔から時間的な感覚をもつことが上手くいきません。

結局、今回もギリギリになって『できない』と伝え、反感を買い信頼も一気に失いました。

せっかくのやる気も後悔だけが残ります。

実は自分が“苦手“と思っていることは、その苦手の中身を分解すると、苦手の原因が見えてくるのです。

 

カウンセリングでは、同じような場面が目の前に訪れた時、まずそれに気づくことから確認し、上手く進めるよう事前にシミュレーションしておきます。

 

例えば、企画の説明を聞き始め気持ちの“やる気部分”が上昇してきたとき、

自分はどんな感情をもち、どんな行動をしたくなるのかを知っておきます。

そしてカウンセリングでシミュレーションした感情や行動が自分に始まったら、“これだ”と気づき冷静に客観的にその状況を見つめられるのです。

これまで無意識だった気持ちや自分がとってしまいがちな行動のパターンを、意識することができるようになると、気づきの力が高まっていきます。これを続けていくことで、自分自身のコミュニケーションの取り方にも良い変化が生まれるのです。

 

でも、成功しなくても、また失敗をしてしまっても精一杯対処しようとした気持ちは本物です。

そんな自分を少しずつでも受け入れていかれるようにしたいですね。

 

今回は幼稚園ママのケースでしたが、会社での仕事や現在学生で同じように悩まれていらっしゃる方も多いと思います。

 

まずは、自己理解からスタートしませんか?

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[2014年06月06日]

私たちの心はいつも「安心したい」と思っています。

不安や心配を避けて安心して穏やかに過ごすことを望んでいます

 

ですが、不安や心配は多かれ少なかれ日常の中にあります。

すぐに解消されるものもあれば、なかなか手放すことのできないものもあります。

 

それらはひとりで抱えているとそのことばかり考えてとても辛いものです。

考えすぎてぐるぐる悪循環にはまってしまいますと、この渦はだんだん大きくなるという特徴があります。

 

 

どこかで止めたいですね。

 

 

不安や心配な気持ちは人と共有することで半減します。

  

  「今、○○が心配なんだ」

  「不安な気持ちなんだ」

 

 

そんなことをだれかに言葉で伝えてみましょう。

 

解決策を求めるのではなく今ある気持ちを一緒に背負ってもらうつもりで…。

仕事は一人で抱えず分担すると楽ですが、気持ちも同じです。

 

誰にも言わずにためておくと苦しいです。

話すことで自分ひとりで抱えていることを手放しましょう。

 

 

『話す=放す』 です。

 

 

相談といった形でなくてもいつもの雑談に気持ちをプラスして話すだけで

いいのです。

状況は変わるわけではないけれど誰かと共有していることで安心感が

生まれてきます。

 

弱音を吐かずに頑張ることは素晴らしいことです。

 

しかし心の健康という側面からみれば、弱音もOKです。

 

人間ですから…

 

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[2014年05月30日]

大人になってから自分で気づく違和感・・・

子どもの頃に親や先生が気づく育てにくさ・・・

発達障害という言葉が気になり、調べ始める時期は様々でしょう。

 

病院へ行き、診断をもらい“ほっとした”M君のお母さん。自分の育て方のせいではなかった・・・

これからはM君を理解し、認めてあげたいと笑顔で話してくださいました。

 

学校から何度も呼び出され、謝り続け疲れ果てて相談にみえました。M君は

落ち着きがなく、いつでも頭に浮かんだことが全て口から出てしまい『授業の妨げになる』と先生に言われてしまいました。他にもこだわりが強く、ドッジボールのルールを守らなかったクラスメイトを許すことができず、休み時間後も怒り続け、悔しさから涙もとまりません。M君には気持ちの切り替えがとっても難しいようです。

お母さんは悩んだ末に、病院へ行き診断を受けました。当然、診断直後は複雑な思いもあり、涙をたくさん流されました。しかし、この診断を担任の先生にもご理解いただき、担当医の指導のもと学校側とも今後のサポートについて前向きに取り組めるようになりました。

そしてなによりもお母さんが安心したことで、M君の様子に変化が・・・

表情が穏やかになり、以前よりも落ち着いていられる時間が増えたのです。

 

M君の場合、慎重に検討した上で、病院⇒診断を選択しました。

このことがM君にとっても、ご家族にとっても学校にとっても大きなプラスになったと確信できます。

 

悩んで、苦しんで・・・行きづまって・・・

どうしたら良いのか分からなくなっても、あきらめないでください。

一緒に笑顔になれる場所を探してみませんか?

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[2014年05月09日]

「舟を編む」という映画を観た。

 

言葉を探す。大海の中で、自分の状態に最も近い言葉を見つけ出すための辞書作りの物語。

 

心理療法という空間の中にて、相談者の気持ちに本当にぴったりと合った言葉、表現が叶った時に、物語が大きく変化していくのだという考えが浮かび、辞書作りって心理療法みたいだ、と感じた。

 

どうやら、私も言葉探しが好きなようだ。時に、言葉に囚われてしまう自分にも気が付く。

 

自分のことを理解する、人を理解する、世界を理解する、言葉を大切にしたい。その取り組みは、言葉によっては語りつくせぬものを感じようとすること、一致するように感じている。

 

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[2014年05月08日]

先日、私と共に旅を続けている植物について紹介させてもらいました。

ある方より、植物の名前は「ドラセナ」であろうと教えて頂きました。

よく分からないままに、ネットで検索をしてみたところ、「ドラセナ」のほうが正しい気がしました。

というか、私が書いていた「ドラマナ」って出てこなかった。「ドラマナ 植物」って検索かけたら私のブログのみヒット。申しわけありません。

 

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[2014年05月07日]

4月から新しい環境で生活を始めた人も多いのではないでしょうか?

 

就職、引っ越し、入学だけでなくご家族の新生活のために

生活パターンが変わってしまった方もいらっしゃるかもしれません。

 

4月中は気を張って一日一日精一杯こなしてきた方は

1カ月経ってそろそろ心の疲れがたまってくるころです。

 

 

少し考えてみていただきたいのですが、

みなさんは『いてくれるだけで安心できる人やホッとできる場所』などはありますか?

 

気持ちが張っているときには頑張れますが、寄りかかるものがあると

張りつめていたものを緩めることができます。

 

 

鳥が枝で羽を休める。

その枝の役割を担ってくれるものや人はいらっしゃるでしょうか?

 

ご家族、友人、ペット、趣味や好きな場所もいいですね。

 

 

私は18歳の時進学のために上京しました。

はじめての寮や慣れない学校生活で気が張りつめていました。

 

電車に乗るにもドキドキしておりました。

毎日いっぱいいっぱい、緊張で下痢が続く日々でした。

 

5月に入り少し慣れてきた頃、高校の友人と逢うことができました。

久しぶりに気持ちが緩んだ瞬間です。

 

 

力いっぱい羽ばたいて必死に飛び続け疲れ切ったところに

大きな木が表れたようなものです。

 

枝にとまって休息をとるとまた不思議と元気がわきます。

 

次に頑張るエネルギーが湧いてきます。

 

 

安心できる人の存在はとても大きいです。

身近にそういう方がいらっしゃるか思い浮かべてみてください。

あなたのサポート資源となっているはずです。

 

 

カウンセリングの中でもサポート資源を探してみることがあります。

辛く苦しいけれどここまで支えになっていた何かを一緒に考えてみます。

孤独感や孤立感のなかで光が見える一瞬です。

 

 

必ず支えになるものは自分の中にあるはずです。

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[2014年04月23日]

大人になってから自分で気づく違和感・・・  

子どもの頃に親や先生が気づく育てにくさ・・・  

発達障害という言葉が気になり、調べ始める時期は様々でしょう。

 

 『病院へ行くには抵抗感が強い。まずはカウンセリングから』とおっしゃって来室された

20代男性のAさん。

小学生の頃は、じっとしていられず授業中は立ち歩き、気に入らないことがあると友達に

手や足が出てしまい、いちにちに何回も先生に怒られていたそうです。  

その頃の自分は、“おとなしくしなくちゃいけないし、ケンカだってしちゃいけない!!”と

一生懸命、思っていたそうです。  

そんなAさんも中学生になる頃は、授業中に立ち歩くこともなく、気に入らないことがあっても

言葉で表現できるようになっていました。  

大人になった今も仕事中に立ち歩きたくなるようなことはありませんが、手や足を動かさずに

じっとしていることができません。特に困るのは、会議中や取引先との商談中です。

じっとしていなければと思えば思うほど、注意散漫になり、話に集中できなくなってしまいます。

当然、相手に与える印象も懸念されます。  

 

カウンセリングでは、始めにどの程度じっとしていられないのかを再現し、自分の現状を客観的に

見ることからスタートです。

続いて、手足の動きはハンカチを握りしめるなどの行為(人に気付かれない程度)に置き換える

ことが可能なのかを、実際に職場で試してみます。

そして、心のコントロールも重要です。

この程度なら人は気にしていないと納得がいけば落ち着けるでしょう。  

 

Aさんの場合、病院⇒診断を焦らずに自分の現状を把握し、改善のために何かをチャレンジしてから

改めて考えても遅くはないのではないでしょうか?  

自己理解が進むことで、心も落ち着き楽になれるかも知れません。

 

悩んで、苦しんで・・・行きづまって・・・

どうしたら良いのか分からなくなっても、

あきらめないでください。

一緒に笑顔になれる場所を探してみませんか?

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[2014年03月26日]

私たちはいつも“やらなければならない事“を抱えています。

仕事でも、勉強でも、家事でも…

やることに追われてしまうのは仕方ないことですね

 

私は計画をたててやるタイプではないので

やらなければいけないと思いつつどうしてもぎりぎりにならないと動き出せません。

その間はつねに頭にあって、焦る感じが取りかかるまで続きとても苦しいのです。

あるとき「悩んでたってやらないんだからぎりぎりになったらやる事にしよう」

と決めたのです。

そう決めたら苦しい時間がずいぶん減りました。

 

「締め切りがどうしても守れないのです」とおっしゃるクライアントさまに

″守れない″を″守らない″に言いかえて言葉にしてもらいます。

主導権は自分にあるのです。

やるのもやらないのも自分が決めているのです。

自分が主体的に「今はやらない」としているのだと

知ることでとても楽になります。

 

状況は何も変わりませんが少し見方を変えてみると

心の負担が大きく違ってきます。

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[2014年03月14日]

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この植物と、私のご縁は確か13年目に入っている。

今は、東京メンタルヘルスの入り口を入ったところにおいてある。

同僚が調べてくれたところ、「ドラマナ」という植物の名前らしい(今日知った)。

これは、原宿にある相談室で勤務した時に、私の部屋においてあったグリーンで、その相談室を

離れる際に、事務長さんにお願いして貰いうけ、以来私とともに引越しを続けている。

東京メンタルヘルスは、優しいので植木鉢も大きくしてもらい、驚くほどに大きくなった。

(参考になればと思い、隣に傘を置いてみました)

普段は、あまり相手をしてあげられてもいないのに、育っている。

そして、始めて花が咲いた。とても良いにおいもする。

本当に驚いた。

皆さんにも、花が咲きますように。

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