既に前のことと感じる人も多いであろうが、『黒子のバスケ』事件について、その後に犯人が書いたコメントを少し前に改めてじっくりと読んだので、その感想を共有してみたい。
雑誌『創』の編集長がその全文を紹介しているが、かなり長いものであった。
犯人が自分が何故事件を起こしたのか、その心的風景はかなり詳細に説明されている。
その用語は独自のものであるが、その解説までされており、内容としても論理的に破綻していなかった。(私が言うのもおこがましいのだが…)
私が普段会う方々の感想も、とてもわかる、というものが多かった。
できれば、一人でも多くの人が、何かしらと(人や何か)心が触れ合い癒される体験が少しでも持てることを祈り、それが生きる支えとなることを祈念し、私も大きな事はできないが、目の前の出来ることに出来る限り取り組みたい。
新年、明けましておめでとうございます
もう成人式も過ぎましたので、新しい年の中で、日常が始まっていることと思います
東京メンタルヘルスも私も、昨年同様、又はそれ以上に、皆様と社会のお役に立てるよう、
考え、感じ、学び、丁寧に生活を続けていきたいと取り組んでおります
喜怒哀楽どれも大切な感情として、どれがよい、どれが悪いと囚らわれすぎないように励んでいます
これがまた、なかなか難しいものです
楽しいことは、続いて欲しくて次のステップへの一歩への勇気がなえるし、
苦しいことは、ずっと続くと考えてしまい、いつの間にかその苦しみに囚われてしまう
丁寧に続けていきたいと考えています
皆さんのこの一年が幸多いものとなりますように
先日、表記の研修会に参加した。
私の専門の一分野と言って良いと思える、認知行動療法の流れの研修であった。
従来、多くのトラウマの話を聴かせていただいてきたが、とてもわかりやすく明確なアプローチです。
基本、いままでの認知行動療法と同様であるが、トラウマに囚われている状態がどのようなものであり、 それを解除する為の方針をより明確にしていっていると感じられる。
日々、私自身も改めて認知行動療法を学び、研修を受け、スーパービジョンを受け、 自分の取り組みを振り返り、少しずつですがよりしっかりと 悩みをもってこられる方への支援に取組みが出来ていると感じている。 そして、それを更に更に、師匠や先輩方と、仲間たちとしっかりと、地に足をつけてつないでいきたいと感じている。
ニック・マークスという学者が、地球幸福度指数ということを主張していることを知りました。
自分も、人も、地球も、幸せであるということはどういうことか、検討しているようです。
その中で、認知行動療法とう言葉も出てきており、少しびっくりしましたが、嬉しくもなりました。
さて、彼は数年前に政府を巻き込んで、「幸福度の向上につながる5つの行動とは何か?」 を解明するために大規模な調査をしたようです。そこでは、5つの行動が幸せにつながっているという結論が見出されたとのことです。
1:つながる 大切な人、愛する人と共に時間やエネルギーを使うこと
2:活動的である 外に出て、活動するとネガティブな状態から抜け出せますね(認知行動療法の行動活性化技法と同様ですね)
3: 注意を払う 様々な変化に敏感になること、注意深くなることです(認知行動療法の訓練について、ここでニックは同様であるとコメントしています)
4: 学び続ける 一生続けることです。知識を詰め込むのではなく、知的好奇心を高めるのです
5: 与える もらうのではなく、何かしらあげるという行為です
大変に興味深い研究ですし、有益なものが多いと感じています。
気がつくと、問題をなんとかするということに目が向きすぎるのですが、だからこそ、上のような視点も目を向けて行きたいと感じています。
当センターでは、昔からカウンセラー養成講座を開講しています。 今現在、1級講座受講生が講座修了前に、研究発表を行っています。 そして、今週末は、その発表を聞かせてもらう機会がありました。
(別のHPなので、なかなか繋がっていないようです http://mental-academy.jp/ )
養成講座を出たからといって、皆がプロのカウンセラーになろうとしているわけではないし、 学びはまさにこれからということでもあるのは当然ではある。 しかし、見つめることが困難であった過去の自分をあえて直視し、 検討を深めることで、実際に自分の整理を大きく進められ、変化を進めているという姿を 実際に目撃し、圧倒されるような素晴らしさと、今後更に変化を続けていかれる(私も含め、ずっとですよね) ことに対して応援のエールを送らせていただきました。
変わらないものを受け入れる落ち着きと
変わるものを変えていく勇気と
変わらないことと変わるものを見分ける賢さを
これを最初にいったのは、ニーバーであり、日本では自助グループにおける12ステップで耳にすることが多いものであり、ご存知の人も多いと思います。
色々と頭に浮かびながら、人が変化していくことに思いを馳せました。
「生きることは選択であり、選択こそが生きがいを与え、人生を豊かにする」と述べたのは、選択の研究で有名なアイエンガー米コロンビア大学教授である。
かつて、日本のTVでも多く紹介されたので、ご存知の方もいるであろう。
選択、これは本当に大切なものだ。
私たちの生活は、朝、布団から出るかもう少し寝ていようかと選択をすることから始まり、何時に寝ようかと選択することまで、選択の連続である。全ての些細な選択を意識する必要なはなかろう。貴重な時間がなくなってしまう。
アイエンガー教授は、自分が意識したしないに関らず行った選択を書き出し、その中で大切な選択を見出すこと、選択の重要性を訴えていたように記憶している。
人が苦しむとき、選択肢はなくなってしまったように感じられる。どうしようもなく受け入れざるを得ない時、どのようにそのことと付き合うのか、その姿勢も選択できる。そのことを強く訴えたのが、第二次大戦のアウシュビッツ強制収容所を生き抜き、『夜と霧』の著者であり、最後には心の自由な選択は個人にあると訴えたフランクルである。
さて、今日することも選択だ。洗濯か(笑)?
かつて、仕事と家庭の両方で変化があり、私にとってはキャパオーバー。
人に挨拶をするのも避けたいほど憂鬱な気分が続いた時期がありました。
今までの人生の中で『最低限挨拶は必要でしょ!!』と信じてきたのに・・・
それができない自分に初めて出会ってしまったのです。
どうしよう・・・今までの自分とも理想の自分ともかけ離れた感じ。
ただその状態を毎日なんとかやりくりして、どうにか脱することができないかと考えながら必死に過ごしていました。
そんな時、“自分のことを人に話せる自分”の存在に、そして聴いてくれる人の存在に救われました。
ありのままを人に話し、今のよくわからない状況を、誰かが一生懸命に聴いてくれる。何度か話をじっくり聴いてもらうとだんだん自分のよくわからなかった心がクリアになり、安心感が得られ、元気が回復していくのを感じました。
きっと聴いてくれた人が私の気持ちや考えを理解しようと心から向き合ってくれたからだと思います。
人に自分のことを話すのは勇気が必要かもしれません。
それは当然ですよね。自分の嫌な部分と向き合うのですから・・・
好きではない自分を見つめることは正直、苦しいことのほうが多いかもしれません。しかし、今まで避けていたものに向き合ったことで、自分の自信になったり、新しい自分を見つけられたように思います。あのとき、勇気を出して一歩を踏み出してよかったなと、今は思えます。
泣くことに抵抗がある人がいます。
どんな人も子どものころは、感情のままに泣いたり怒ったりしていたはずです。
しかし大人になるにつれ、周囲の人に迷惑をかけちゃいけない、これくらい我慢しなくちゃいけないなどと、
本当の感情とは裏腹な表情をつくってしまうことだってあります。
それは、社会の中でうまく生きていくためには必要なことでもあります。
また、涙を流すことが弱い自分をみせるようでためらわれるのかもしれません。
最近テレビ番組で知ったのですが、
思い切り泣いてストレス解消する「涙活」というのがあるようです。
「泣く事」はカタルシス効果をもたらし気分が軽くなります。
副交感神経を優位にし(リラックスし)自律神経を整える働きがあります。
泣いた後すっきりすることに思い当たる方もいらっしゃるでしょう。
カウンセリングにおいても、クラエントの方が涙を流される場面があります。
今まで我慢してきたことや封印してきた感情があふれてきます。
かたくなに守ってきた抑圧が壊れる瞬間です。
同時にそれはこれからの第一歩でもあります。
私たちカウンセラーは、クライエントの方の気持ちを受け止め、
安心して泣ける空間を作っています。
大人だって泣いていいんです。
遠慮なく涙を流ことは、ときに必要なことではないでしょうか。
カウンセラーは常に寄り添い、その涙をしっかり受け止めます。
心の荷を一度おろしていただき、これからのことを一緒に考えていきたいと思います。
私たちは主観的に、「今は晴れの気分」「あいつは晴れだね」「今はくもり」「あの時は雨だったな」というように、天気が気分を示すものとして使用することがある。
先日、日本産業衛生学会(5月)と日本産業精神保健学会(7月)にて、この天気マークがどの程度気分を示している可能性があるのかについて、研究した結果を報告させていただいた。
この研究の取り組みは、東京メンタルへルスが開発した労働者メンタルへルス支援システムの「メンタル天気予報・コンケア」(特許取得済)の中で使われているツールの検証という意味があり、重要なものではあった。
天気マークが気分を示す、という一般的にそれ程厳密ではない感覚を、厳密な研究対象として取組み、オープンに結果を示せたことは嬉しいが、改めて研究って「マニアックなもんだなぁ」と客観的に自分を振り返り、楽しく感じた。
どのようなことも、丁寧に、しかし目的と手段を間違わずに取り組みを続けることが大切だと感じている今日この頃です。
7月18日、ヒューマンキャピタルにてセミナーを提供させて頂いた。
企業・組織の中でのメンタルヘルス支援の取り組みは、1次支援(予防教育)、2次支援(早期発見・早期対応)、3次支援(不調者支援とフォロー)と段階が分かれる。
今回のセミナー内容は、問題や課題に対処する方法を、問題を見るのではなく、育成視点で人がどのように変化・成長していくのかという臨床経験に基づき、①組織内での個人の自律、②個人同士、個人と組織間の協働としてどのように懸け橋をかける工夫、③マニュアル化しないステップ、ということを伝えさせていただいた。
仲間たちと普段から話し合っていること、いかにして組織の中で人は活き活きと活動が出来るのか、模索した結果の一つであった。
参加して頂いた方々、関心を持って下さった方々、支えてくれている皆さんに感謝。